車の点検作業

車検は新車購入から3年目、それ以降は2年ごとに受ける必要があります。

車を維持費を考える上で、結構なウエイトを占めるので「車検代がいくらかかるのか?」は気になるところですよね。

特にこれから車を買い替えようとする方は、購入する車のナンバーが「5ナンバー」か「3ナンバーか」によって車検代が変わるならなおさらです。

今回は「3ナンバー」と「5ナンバー」の車検について解説してゆきます。

そもそもナンバーの「3」や「5」の数字は何の意味?

ナンバープレートの数字は、自動車の種別、及び用途による分類を表示する3桁の数字です。

その最初の数字が3で始めると「3ナンバー」、5で始まると「5ナンバー」という事になります。

普通乗用自動車は、3・「30~39」及び「300~399」

小型乗用自動車は、5・「50~59」及び「500~599」

5ナンバーの規定
排気量2000cc以下・全長4700mm以下・全幅1700mm以下・全高2000mm以下

上記のいずれかでもオーバーしたら、その車両は3ナンバーとなります。

車検費用にどう影響するの?

車検費用は大きく分けると「法定費用」と「点検・整備費用」に分けることができます。

法定費用で変わってくるのは「自動車重量税」

車検代の法定費用は「自動車重量税」「自賠責保険」「印紙代」です。

自賠責保険は「3ナンバー」でも「5ナンバー」でも金額は変わりません。

自賠責保険の保険料

契約期間 37カ月 36カ月 25カ月 24カ月 13カ月 12カ月
自動車 自家用乗用自動車 36,780 35,950 26,680 25,830 16,380 15,520
軽自動車 検査対象車 35,610 34,820 25,880 25,070 15,960 15,130

自動車重量税は「重さ」で変わってくる。ナンバーでの違いはない

自動車重量税は、その名の通り「車両の重量」によって決まっています。車が重いほど税金が高くなります。

乗用車 2年自家用の場合。エコカー減税は考慮していません
車両重量 重量税
~1トン 16,400円
~1.5トン 24,600円
~2トン 32,800円

ですので、「3ナンバー」だから高い、という事はありません。

同じ重量であれば、「3ナンバー」でも「5ナンバー」でも重量税は同じです。

ただ、3ナンバーは5ナンバーよりも大きいクルマになるので、おのずと重量も重くなります。

そういう意味では「3ナンバー」の車検代の方が高い、という事になります。

点検・整備費はどうなの?

大手車検専門店やオートバックスなどの量販店での車検に関しては、基本料金はナンバーによって変わることはありません。

基本料金を一律にして、「安さ」をアピールしています。

ディーラーは、車検費用を公開していないので何とも言えません。ユーザーごとの個別の見積もりなので、他のクラスの車検の基本料金が同じかどうかは分かりません。お店によって設定価格も違っています。

いずれにせよ、ナンバーで点検整備費が大きく異なることはありません。

点検整備費用で高いのは「高級車」

車検では部品交換が必要な場合もあります。年数がたてば、なおさらです。

点検代・部品代は、ナンバーの違いというよりは「高級車は点検作業代も部品代も高い」と言えます。

高級車は、走行性能・パワーを搭載しているので、その部品代が高くなります。ドライブシャフトやプロペラシャフトが大きくて重たいので、その分高いですね。

スカイラインGTRなどは、ブレーキ回りの部品交換でもかなりの費用になるようです。

同じ3ナンバーでもステップワゴンとレクサスとでは、イメージからしてもレクサスの方が車検代は高くなりそうです。というか高いです。

同じ車種であれば、3ナンバーでも5ナンバーでも車検代は変わらない

同じ車種でも「3ナンバー」と「5ナンバー」の車は結構あります。

昔なら同じボディーサイズながらステップワゴン(2.0・2.4) セレナ(2.0・2.5) ボンゴフレンディー(2.0・2.5)があって同一ボディーサイズながら3と5ナンバーが存在しました。

今は、エアロパーツを付けて、5ナンバーのサイズオーバーで3ナンバーになっているケースがほとんどです。

ヴォクシーの標準モデルは車幅1695mmなので5ナンバーですが、ZSモデルは車幅が1730mmなので3ナンバーになっています。

このような場合(車両重量が同じ)は、車検代は3ナンバーでも5ナンバーでも変わりません。

まとめ

「3ナンバー」と「5ナンバー」、ナンバーの数字だけで車検費用は変わらない。

重い車・高級車は車検費用が高くなる。

 

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