一言で車検費用といっても、かかる料金には内訳があります。
どこで車検を受けても値段の変わらない費用と、車検を受ける工場によって値段が変わる費用があります。
内訳の内容を知っていると、車検代の値引き交渉できる可能性もあります。
今回は【車検費用の内訳】について解説してゆきます。
この記事でわかること
車検費用の内訳
車検費用は、大きくは法定費用と車検費用に分けることができます。
法定費用
法定費用とは、その名の通り法律で定められている費用です。法定費用はどこで車検を受けても値段は変わりません。
ディーラーであろうと、格安車検工場であろうと同じ金額です。
法定費用の内訳は、自動車重量税・自賠責保険・印紙代の3つです。
自動車重量税は、車検証に記載されている重量、および車両の区分により、税額が定められている「国税」です。新車の登録時は3年分、以降車検更新時に2年分納付します。
2回目以降の車検時の重量税のテーブルです。
車両重量 | エコカー減税対象車(※) | エコカー減税対象車以外 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
免税 (※) |
本則税率 から 減税50% (※) |
本則税率 | 登録から 13年未満 |
登録から13年経過 | 登録から 18年経過 |
||
平成28年 3月31日まで |
平成28年 4月1日以降 |
||||||
軽自動車 | ¥0 | ¥2,500 | ¥5,000 | ¥6,600 | ¥7,800 | ¥8,200 | ¥8,800 |
0.5トン以下 | ¥0 | ¥2,500 | ¥5,000 | ¥8,200 | ¥10,800 | ¥11,400 | ¥12,600 |
0.5トン超~1トン以下 | ¥0 | ¥5,000 | ¥10,000 | ¥16,400 | ¥21,600 | ¥22,800 | ¥25,200 |
1トン超~1.5トン以下 | ¥0 | ¥7,500 | ¥15,000 | ¥24,600 | ¥32,400 | ¥34,200 | ¥37,800 |
1.5トン超~2トン以下 | ¥0 | ¥10,000 | ¥20,000 | ¥32,800 | ¥43,200 | ¥45,600 | ¥50,400 |
2トン超~2.5トン以下 | ¥0 | ¥12,500 | ¥25,000 | ¥41,000 | ¥54,000 | ¥57,000 | ¥63,000 |
2.5トン超~3トン以下 | ¥0 | ¥15,000 | ¥30,000 | ¥49,200 | ¥64,800 | ¥68,400 | ¥75,600 |
※詳しくは国土交通省のホームページにてご確認ください。
自賠責保険は法律によって、加入が義務づけられている損害保険です。言わば強制保険です。
自賠責保険契約に未加入、もしくは有効期限切れで車を運転すると、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられることになります。自賠責保険は人身事故のみ適用され、物損事故には適用されません。
■2017年(平成29年度)4月1日以降が契約始期の車に関する自賠責保険料
車種/保険期間
|
12ヶ月
|
13ヶ月
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24ヶ月
|
25ヶ月
|
36ヶ月
|
37ヶ月
|
---|---|---|---|---|---|---|
自家用乗用自動車 | 15,520円 | 16,380円 | 25,830円 | 26,680円 | 35,950円 | 36,780円 |
軽自動車(検査対象車) | 15,130円 | 15,960円 | 25,070円 | 25,880円 | 34,820円 | 35,610円 |
損保ジャパン日本興亜のホームページより
印紙代
軽自動車は1,400円 乗用車は1,700円 3ナンバー車は1,800円となっています。
点検・整備費用、代行費用
点検・整備費用、代行費用は、何処で車検を受けるかによって変わってきます。
内訳としては、
- 基本料金 排気量、車種などによって設定されています
- 点検費用 24ヶ月点検の費用
- 整備費用 車検合格また24ヶ月点検で必要な整備費用
- 部品代 交換が必要な部品代、工賃
- 洗車費用
- 代車費用
となっています。
車検費用の中でウェートを占めるのは「部品代」です。どこまでの部品を交換するか?によって車検費用は大きく変わってきます。
そもそも車検とは、その時点で保安基準を満たしているか否かを判断するもので、次回の車検までの安全を保障するものではありません。
「車検を通すだけ」といえば、交換部品も最小限にとどめ、費用的には安くなります。
「次回の車検まで安心して乗りたい」といえば、予防的な部品交換も行いますので、車検の料金としては高くつきます。
ディーラー車検が高いのは、こういった理由からです。
車検費用を高い順に並べると
ディーラー>車検専門業者>車検フランチャイズ店>カー用品店>ガソリンスタンド
といった順になります。
車検は1社だけでなく、2社ほど見積もりをもらった方が色々と比較できます。
特に車検の見積もりをもらったら、
どこまでの部品を交換するか?本当に交換が必要か?
納得いくまで確認しましょう。
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