軽自動車の車検

軽自動車は「維持費が安い」ということや「取り回しのし易さ」から、大変人気があります。今や国内の軽自動車のシェアは4割近くにまでなっています。

では、維持費の一つでもある車検費用はどうなのでしょうか?今回は、軽自動車の車検費用についてのお話です。

軽自動車の車検費用【法定費用】

その名の通り、法律で決まっている費用です。これはディーラーであろうが民間車検工場であろうが、決まった金額です。当然、値引きもできません。

自動車重量税

普通乗用車の場合は、車の重量によって課税金額は変わってきますが、軽自動車の場合は一定です。

重量税はエコカー減税の対象ですので、お持ちの車がその対象かどうかで金額は異なってきます。こちらで確認できます。国土交通省のホームページ

基本的には登録後初回の継続検査時の税金が減税されます。3年目の1回目の車検ということですね。ですので、この場合は中古車であっても、対象となります。

2年自家用
エコカー減免適用 エコカー減免無し
エコカー
(本則税率)
エコカー以外
右以外 13年経過 18年経過
免税 減税 H28.3.31まで H28.4.1以降
0円 2,500円 5,000円 6,600円 7,800円 8,200円 8,800円

自賠責保険料

自賠責保険とは、自動車 、バイク(二輪自動車、原動機付自転車)を運行する場合に、法律(自動車損害賠償保障法)によって加入が義務づけられている保険です。当然軽自動車も加入する必要があります。

平成29年1月19日に第137回自動車損害賠償責任保険審議会において、2017年度以降(平成29年4月1日以降)の自賠責保険料は全車種平均して6.9%の引き下げとなる事が決定されました。

2017年4月1日以降が契約始期の車に関する自賠責保険料の早見表【本土】

37ヶ月 36ヶ月 25ヶ月 24ヶ月 13ヶ月 12ヶ月
35,610円 34,820円 25,880円 25,070円 15,960円 15,130円

沖縄県や離島は金額が異なります。

検査手数料

軽自動車検査協会へ、車を持ち込んで車検を受ける場合は1,400円。

指定工場で車検を受ける場合は1,100円です。

軽自動車の車検費用ってどれくらい?

ここからは上記の法定費用以外、つまり車検を受ける工場によって金額が異なる車検費用についてお伝えします。

車検費用という決まった言葉はなく、点検・整備費用と言ったり、車検基本料という工場もあります。

24か月法定点検代行手数料検査費用などが含まれています。

車検費用は一般的には、高い順に、

ディーラー>民間車検工場>車検専門フランチャイズ店>カー用品量販店>ガソリンスタンドという順番になります。

大体の相場ですが、

1回目(3年)の車検 2回目(5年)の車検 3回目(7年)の車検
ディーラー車検 法定費用+30,000~50,000円 法定費用+50,000~70,000円 法定費用+70,000~100,000円
民間車検工場 法定費用+20,000~40,000円 法定費用+40,000~60,000円 法定費用+50,000~90,000円
フランチャイズ業者 法定費用+15,000~30,000円 法定費用+30,000~60,000円 法定費用+50,000~80,000円

となっています。(走行距離や車両の状態によって変わります。あくまでもご参考程度にご覧ください。

軽自動車の車検費用を安くするには?

車検費用を安くする方法は、不要な部分はカットするということです。

例えば、ディーラー車検は、下廻り洗浄サービス、下廻り塗装なんてものも、普通に見積もりに入れてきます。

下廻り洗浄はその名の通り、車の下回りを洗うだけですし、下廻り塗装なんて塩害地域以外では必要ありません。カットしてもらいましょう。

また、交換部品の精査も行いましょう。

ディーラーの車検は、単に車検を通すだけではなく、次の車検まで安心して乗れるよう「予防的な部品交換」も勧めてきます。

ただ、新車で買って初回の車検でバッテリーなどの交換は「?」と思ってしまいます。(走行距離や状態にもよりますが)

ですので、見積書に書かれた交換部品については、納得できるまで確認すべきです。

そして、不要と思えばカットしてもらいましょう。

 

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