車検はどこで受けるかによって、その費用は変わってきます。その差は車種や年式など車の状態によって異なりますが、数万円変わってくることもあります。
当然、車検代は安ければ良い、というわけではありません。
それぞれの業者の相場や特徴を比較して決める必要があります。今回は、車検の相場についてのお話です。
この記事でわかること
車検費用の内訳
車検の費用には大きく分けると、「法定費用」と「車検基本料」に分かれます。
■法定費用:自賠責保険料、重量税、印紙代
■車検基本料:24ヶ月点検・整備費用、検査代、代行手数料、プラス交換部品代や工賃など
では、それぞれの費用についてみてゆきましょう。
法定費用
その名の通り「法で定められた費用」です。これはどこで車検を受けても値段は変わりません。
自動車重量税・自賠責保険料・印紙代の3つがあります。
自動車重量税
新車の登録時や車検の際に、自動車の重量によって課せられる税金です。
簡単にまとめると、自家用乗用自動車の自動車重量税(2年)
・車重が 500kg以下は8,200円
・ 〃 500kg~1t以下は16,400円
・ 〃 1t~1.5t以下は24,600円
・ 〃 1.5t~2t以下は32,800円
・ 〃 2t~2.5t以下は41,000円
軽自動車:一律6,600円
※エコカー減税適用車は、初回の車検時は減税がある。13年、18年を超える車両は上記よりも割増し。
詳しくは、車検と自動車重量税について【一覧表付き】
自賠責保険料
自賠責保険(正式名称は、自動車損害賠償責任保険)は、車を運行する場合に加入が義務付けられている「強制保険」です。
未加入の車を運転すると厳しい罰則があります。保証対象は対人事故の賠償損害のみとなっています。
37ヶ月 | 36ヶ月 | 25ヶ月 | 24ヶ月 | 13ヶ月 | 12ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|
36,780円 | 35,950円 | 26,680円 | 25,830円 | 16,380円 | 15,520円 |
37ヶ月 | 36ヶ月 | 25ヶ月 | 24ヶ月 | 13ヶ月 | 12ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|
35,610円 | 34,820円 | 25,880円 | 25,070円 | 15,960円 | 15,130円 |
※沖縄や離島は若干の違いがあります。
印紙・証紙代
印紙や証紙を購入することにより。車検の手数料を国に収めるのです。
- 小型自動車:1,700円(印紙400円+証紙1,300円)
- 小型自動車以外の自動車:1,800円(印紙400円+証紙1,400円)
- 軽自動車は1,400円
となっています。
車検基本料など
こちらは法定費用とは違って、それぞれの業者が決める値段ですので、費用には当然バラツキがあります。
ですので、比較検討することも重要です。
この費用には、24ヶ月点検や整備費用、検査代、代行手数料などが含まれます。これに交換部品代や工賃が加わってきます。
では、それぞれの車検費用の相場と特徴を見てゆきましょう。
ディーラー車検
正規ディーラーで受ける車検ですね。自動車メーカーの看板を背負っていますので、高い技術と専門性を持つプロであり、部品供給もしっかりしているので安心です。
最近の車は技術の進歩が著しく、専用のテスターが必要な場合もあります。当然ディーラーはそのような最新の設備を整えています。
また、代車の心配はほとんどなく納車も行ってくれます。
ただし、その分車検費用は割高になっています。
ディーラーの車検相場:法定費用 + 40,000円~100,000円
車検専門フランチャイズ車検
車検を専門に行っていますので、検査に関してはプロです。
車検費用も安価な設定をしています。費用を安く設定していますので、車検に必要な検査項目以外の点検や整備は、基本的には行いません。
色々なキャンペーン(早期予約やインターネット予約など)も実施していて、お得感もあります。
ただ、フランチャイズですので、店舗によって技術スタッフの経験やスキルにバラツキがあるケースもあります。
車検専門フランチャイズ車検相場:法定費用 + 20,000円~
民間整備工場
民間整備工場は、工場によって設備や技術にバラツキがあるのが特徴です。
ディーラーに引けを取らない技術力をもった整備士がいる工場もあれば、そうでない工場もあります。
地域密着で古くから営業している工場もありますので、ご近所に評判を聞いてみるのも得策です。
民間整備工場の車検相場:法定費用 + 30,000円~
カー用品店車検
最近はカー用品店も車検に力を入れていますよね。カー用品店は当然店頭で汎用部品を豊富に在庫しているので、多くの商品に中から選ぶことができます。
特にタイヤ交換などの場合は、他の業者で交換するよりは安くつきます。
店舗に車検の検査ラインは無いことが多いので、指定工場に検査を回すので少し日数がかかるカースもあります。
カー用品店の車検相場:法定費用 + 20,000円~
ガソリンスタンド車検
ガソリンスタンドも最近は車検に力を入れています。身近なスタンドで車検を受けることができるのは大変便利です。
車検の費用は安めの設定です。
ただ、代車が無い・整備に関してはユーザー車検代行なみ、というケースも見受けられます。
ガソリンスタンドの車検相場:法定費用 + 20,000円~
車検を通す前に調べてみよう
車検は、やはり結構な出費ですよね。年式が経って、車検の回数が増えてくるとなおさらです。
車検は「車の買い替えのタイミング」として一番多い節目です。
車検を通した後で、「買い替えとけばよかった!」となるかもしれません。
車検間近でも、思っているよりも高い査定が付くことも結構あります。
ですので、車検を受ける前に、少しでも買い替えが頭によぎったら、愛車の最新の査定相場を調べておきましょう。
車検を受けるかどうかは、この金額を見てから判断すべきです。
でも、車の査定相場はネットや雑誌で調べても「最新の相場」は載っていません。
相場は毎日行われている中古車オークションの売買価格に連動して、毎日変動しているからです。
あるのは過去のデータで、参考にもなりません。
では、どうすれば調べることができるのか?
こちらのサイトを使えば簡単な入力後、すぐに愛車の最新の査定相場がわかります。
同時に、複数の買い取り専門店に見積もりを依頼できますので、最高額で買ってくれるお店と金額もわかります。
もちろん無料で使えますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
「車検に出すかどうか?」の判断基準にもなりますよ。