車検を受ける際には自動車重量税が必要です。法定費用ですので、どこで車検を受けても金額に違いはありません。
ほとんどはディーラーや車検工場など、業者の言われるままに支払うことが多いので、あまり気にすることは少ないと思います。
ただ、13年と18年という年数が経過すると重量税は値上げされます。
また、車検の有効期間内に車を買い替えることもあると思います。その場合は、前払いした重量税が戻ってくる(還付)かどうかも気になりますよね。
今回は、車検と自動車税についてのお話です。
そもそも重量税とは?
一般的に重量税と呼ばれている自動車重量税。その名の通り自動車の「区分」「重量」によって課税される税金【国税】です。
税金は、自家用乗用車の場合は車両の重さによって税額が変わります。軽自動車の場合は、車両の重さに関わらず定額となっています。
自動車の所有者に対してかかる「自動車税」とは違い、所有しているだけでは重量税はかかりません。
車検は、自動車重量税を支払わないと受けることができませんので、「重量税を払わないと公道は走れない」ということです。
自動車重量税を支払うタイミング
重量税は、自動車の新規登録時、および継続車検の際に「車検証の有効期間分」をまとめて支払います。
出展:ソニー損保
重量税の一覧表
【普通車:新車購入時の自動車重量税一覧表】
車両重量 | 3年(新車購入時) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
エコカー減免適用 | 本則税率 | エコカー減免無し | ||||
免税 | 減税75% | 減税50% | 減税25% | |||
~500kg以下 | 0 | 1,800 | 3,700 | 5,600 | 7,500 | 12,300 |
~1,000kg以下 | 0 | 3,700 | 7,500 | 11,200 | 15,000 | 24,600 |
~1,500kg以下 | 0 | 5,600 | 11,200 | 16,800 | 22,500 | 36,900 |
~2,000kg以下 | 0 | 7,500 | 15,000 | 22,500 | 30,000 | 49,200 |
~2,500kg以下 | 0 | 9,300 | 18,700 | 28,100 | 37,500 | 61,500 |
~3,000kg以下 | 0 | 11,200 | 22,500 | 33,700 | 45,000 | 73,800 |
【普通車:車検時の自動車重量税一覧表】
車両重量 | 2年(車検実施時) | ||||
---|---|---|---|---|---|
エコカー減免適用 | エコカー減免無し | ||||
エコカー (本則税率) |
エコカー以外 | ||||
免税 | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 | ||
~500kg以下 | 0 | 5,000 | 8,200 | 11,400 | 12,600 |
~1,000kg以下 | 0 | 10,000 | 16,400 | 22,800 | 25,200 |
~1,500kg以下 | 0 | 15,000 | 24,600 | 34,200 | 37,800 |
~2,000kg以下 | 0 | 20,000 | 32,800 | 45,600 | 50,400 |
~2,500kg以下 | 0 | 25,000 | 41,000 | 57,000 | 63,000 |
~3,000kg以下 | 0 | 30,000 | 49,200 | 68,400 | 75,600 |
【軽自動車:新車購入時の自動車重量税一覧表】
3年(新車購入時) | |||||
---|---|---|---|---|---|
エコカー減税適用 | 本則税率 | エコカー減税適用なし | |||
免税 | 75%減 | 50%減 | 25%減 | ||
免税 | 1,800円 | 3,700円 | 5,600円 | 7,500円 | 9,900円 |
【軽自動車:車検時の自動車重量税一覧表】
2年自家用 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
エコカー減税適用 (本則税率から軽減) |
エコカー減税適用なし | |||||
エコカー | エコカー以外 | |||||
本則税率 | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 | |||
免税 | 50%減 | H28.3.31まで | H28.4.1以後 | |||
免税 | 2,500円 | 5,000円 | 6,600円 | 7,800円 | 8,200円 | 8,800円 |
自動車重量税にはエコカー減税が適用されます。燃費基準の達成度合により25%~100%の減税が設定されています。
エコカー減税は、年度によって制度も更新されますので、詳しくは国土交通省のホームページなどでご確認下さい。
上記のように、自動車重量税は
軽自動車は重量に関係なく一定額
13年、18年を経過すると税金が上がる
という特徴があります。
車検の有効期間の途中で車を買い替えたら戻ってくるの?
自動車重量税は、先ほどもお伝えしましたが、車検の有効期間分を「前払い」します。
では、この車検の有効期間の間に車を買い替えた場合は、先に支払った重量税はどうなるのでしょうか?還付されるのでしょうか?
重量税が還付されるのは、車を「廃車」にした場合です。
「廃車」には「一時抹消」と「永久抹消」がありますが、重量税が還付されるのは、「永久抹消」を行った場合です。
この「永久抹消」とは、車を解体・スクラップにして陸運局で正しく手続きを行うことです。
つまり、古い車を下取りや買取などで手放して、また再販される場合は単なる「名義変更」ですので、自動車重量税は戻ってこないのです。
なんだか「損」した気分ですよね。
車の査定は、車検の有効期間が長いほど有利になります。その理由は、次に乗る人が「車検を受ける必要がない」「重量税を支払う必要がない」ので高く売れるからです。
ですので、車検の有効期間は車の査定に反映されているはずです。
車検を通す前に調べてみよう
車検は、やはり結構な出費ですよね。年式が経って、車検の回数が増えてくるとなおさらです。
車検は「車の買い替えのタイミング」として一番多い節目です。
車検を通した後で、「買い替えとけばよかった!」となるかもしれません。
ですので、車検を受ける前に、少しでも買い替えが頭によぎったら、愛車の最新の査定相場を調べておきましょう。
車検を受けるかどうかは、この金額を見てから判断すべきです。
でも、車の査定相場は毎日変動しているので、ネットや雑誌で調べても「最新の相場」載っていません。あるのは過去のデータで、参考にもなりません。
こちらのサイトを使えば、簡単な入力後、すぐに愛車の最新の査定相場がわかります。
同時に、複数の買い取り専門店に見積もりを依頼できますので、最高額で買ってくれるお店と金額もわかります。
もちろん無料で使えますので、一度試してみてはいかがでしょうか。