車検の見積もりをもらうと、「バッテリー交換費用」という名目をよく見かけます。
バッテリーはエンジンの始動をはじめ、ライトやカーナビなどの電装品への電力供給に必要な部品です。
このバッテリーが劣化していると、車検には通らないのでしょうか。バッテリーを交換すると費用はいくらくらいかかるのでしょうか。
今回は、車検とバッテリーの関係についてのお話です。
この記事でわかること
バッテリーは車検でチェックされない!
突然答えを先に言ってしましますが、
「車検の検査項目自体に、バッテリーの電圧の検査項目はありません。」
蓄電池は、自動車の振動、衝撃等により移動し、又は損傷することがないようになっていること。この場合において、車室内等の蓄電池は、木箱その他適当な絶縁物等によりおおわれていること。
要は、きっちり固定されていれば良いのです。市販のバッテリーは絶縁物に覆われています。
ですので、「バッテリーを交換しないと車検に通らない」ということは、まずありません。
バッテリーの役割
バッテリーは、自動車に搭載されている、充電可能な電池のことです。エンジンを始動するときに最大の電力を供給します。
バッテリーは、通常エンジンがかかているときは発電機から充電を行います。
一方、エンジンがかかっていないときや、エンジン稼働時でも、発電機の供給量よりも多くの電力が必要な時に、電力を供給します。
エンジンがかかっていないときは、すべての電力はバッテリーから供給されています。
スモールライトをつけたまま長時間駐車していると、バッテリーが上がってしまうのは、このような理由からです。
バッテリーの寿命
自動車のバッテリーの寿命は、大体2年~4年と言われています。
ただし、どのように車を使っているかによってもバッテリーの寿命は変わってきます。
例えば、
- たまにしか車を使わない(充電不足)
- 使っても近所の買い物くらい(充電不足)
- 一日に何度もセルモーターを回す(放電過多)
等の場合はバッテリーの寿命は短くなってしまいます。
バッテリーの寿命ってわかるの?
バッテリーの寿命は、以下のような症状が出てきたら要注意です。
- エンジン始動時の、セルモーターの音が鈍くなった
- ヘッドライトが暗くなった
- パワーウィンドウの動きが遅くなった
このような症状が無くても、バッテリーは、予兆もなく突然寿命を迎えることがあります。
バッテリー交換から3年以上経過したら、カー用品店やガソリンスタンドで電圧を測ってもらうと良いでしょう。
ただし、バッテリーは寒い日(気温10度以下)だと、化学反応が弱くなりますのでチェックする際は、しばらく走行して温めてから測るようにしてください。
バッテリー交換費用っていくら?
どのバッテリーを選ぶか、どこで交換するかで費用は変わってきます。
また、最近はアイドリングストップ機能が付いた車も多く、その場合は大容量のバッテリーが使われています。
ディーラーですと、バッテリーもほぼ定価ですのでカー用品店よりも高くなります。
バッテリー交換は、大体1万円~3万円が相場ですね。
格安バッテリーを買ってきて自分で交換する場合は、もっと安くあげることも可能です。
ただし、バッテリーの廃棄やバックアップ電源の確保を行う必要があります。
バッテリーはいつ交換すべき?
このような理由から、車検だからといってバッテリーを交換する必要はありません。
バッテリーは2年から3年で交換しましょう、という風潮があるので、2年に一度の車検のたびに見積もりにバッテリー交換は大体入ってきます。
なかなか普段から、バッテリーの電圧チェックをする人も少ないので、車検のタイミングで交換を勧めてくるのです。
バッテリー交換には特殊な技術や工具が必要なわけではありませんので、特にディーラーで行うこともないと思います。
ディーラーでバッテリーを交換すると、カー用品店で交換するよりもどうしても割高になってしまいます。
車検は、まとまった金額が必要な物ですので、車検時とずらしてバッテリーを交換することをお勧めします。
実際のバッテリー交換は、本格的な夏前と冬前がおすすめです。
バッテリーの性能は気温によって大きく変わります。気温が20度とマイナス20度では、性能が半分ぐらいになると言われています。
真冬の寒い朝にエンジンがかからない!ということが多い理由です。
また、真夏はエアコンをフル稼働させます。バッテリーにも当然負担がかかります。
ですので、「そろそろバッテリー交換時期かな?」と思ったら、このタイミングで交換することをお勧めします。
車検を通す前に調べておこう!
車検は、まとまったお金が必要となります。結構な出費ですよね。
年式が経って、車検の回数が増えてくると交換部品も多くなって、なおさらです。
車検は「車の買い替えのタイミング」として一番多い節目です。
車検を通した後で、「買い替えとけばよかった!」となるかもしれません。
車検間近でも、思っているよりも高い査定が付くことも結構あります。
ですので、車検を受ける前に、少しでも買い替えが頭によぎったら、愛車の最新の査定相場を調べておきましょう。
車検を受けるかどうかは、この金額を見てから判断すべきです。
でも、車の査定相場はネットや雑誌で調べても「最新の相場」は載っていはません。
中古車の相場は、毎日行われている中古車オークションの売買価格に連動して、毎日変動しているからです。
あるのは過去のデータで、参考にもなりません。
では、どうすれば調べることができるのか?
こちらのサイトを使えば簡単な入力後、すぐに愛車の最新の査定相場がわかります。
同時に、複数の買い取り専門店に見積もりを依頼できますので、最高額で買ってくれるお店と金額もわかります。
もちろん無料で使えますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
「車検に出すかどうか?」の判断基準にもなりますよ。