車検期間

車検の有効期間は、道路運送車両法の中の第61条「自動車検査証の有効期間」で定められています。

自家用乗用車の場合は、新車登録から初回の検査が3年間、以降は車齢にかかわらず2年ごとに車検を受ける必要があります。

昔は10年を超えると1年車検になる、といったこともありましたが、現在は何年経っても2年ごとです。

基本的にはこの有効期間内(満了日の一か月前から)に、車検を受けますが、何らかの理由によってその期間に受けれない場合、期間の延長は可能なのでしょうか?

今回は、車検の期間の延長についてのお話です。

車検の有効期間を調べるには?

車検の有効期間の満了日は、車検証もしくは車検シール(フロントガラスの中央上部に貼ってある四角いシール)に記載してあります。

こちらを確認すればすぐにわかります。

車検は有効期間が満了となる日の1ヵ月前から受けることができます。その間に車検を受けても、次回の有効期限は元の満了日からの期間です。有効期間が短くなることはありません。

1ヵ月以上前に受けた場合や、有効期限を過ぎた場合は継続審査とはならず、その日から有効期間が起算されます。

車検期間の延長って可能なの?

どうしても、車検の有効期限内に審査を受けることができない場合は、どうしたらいいのでしょうか?

出来れば車検期間を延長してほしいですよね。

でも、答えは「NO」です。車検の有効期間は先にお伝えしたように法律で決まっています。

ですので、車検期間を延長することはできません。

車検の有効期間を過ぎた車は「車検切れ」となり、そのまま運行すると厳しい罰則があります。

ただ、車検が切れてしまった車両を車検を通すために「仮ナンバー」を取得すれば、車検場までの運行が可能です。

仮ナンバーとは?車検切れ時の取得方法や保険についてのまとめ

この仮ナンバーの注意点としては、

  • 検査を受けるためにのみ借りることができる。
  • それ以外の運行(ドライブや買い物など)に使用してはいけない。
  • 廃車や解体の為の移動には使えない。
  • 最大で5日(市町村によっては3日)が限度。
  • 自賠責保険の加入が前提。

仮ナンバーは「自動車臨時運行制度」というもので、

詐欺その他不正な手段により臨時運行を行った場合には、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処される場合があります(道路運送車両法第107条)。また、有効期間満了後5日を越えても返納がない場合は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金に処される場合があります(道路運送車両法第108条)。

出典:尼崎市ホームページ

あくまでも「臨時」ということです。

車検の有効期間が延長された例(特例)

法で定められた車検の有効期間ですが、過去には特例で延長されたことがあります。

熊本地震による災害

平成28年熊本地震に伴い、熊本県全域と大分県の一部地域に使用の本拠を有する車両のうち、自動車検査証の有効期間が4月15日から5月14日までの車両について、5月15日まで自動車検査証の有効期間を伸長します。

出典:国土交通省ホームページ

離島における有効期間の延長

本土等における自動車の使用者と離島における自動車の使用者の間の公平性を期すために、離島における自動車の使用者にあっては、残存する自動車検査証の有効期間を失うことなく継続検査を受けられる期間の起算日を、自動車検査証の有効期間が満了する日の「一月前」から「二月前」とすることとするため、道路運送車両法施行規則等について、所要の改正を行いました。
この取扱いは、平成26年9月5日に発表した離島の車検に係る一連の負担軽減策のうちの一つであり、平成27年4月1日から施行されます。

出典:国土交通省ホームページ

車検を通す前に調べてみよう

車検を受ける前に

車検は、やはり結構な出費ですよね。年式が経って、車検の回数が増えてくるとなおさらです。

車検は「車の買い替えのタイミング」として一番多い節目です。

車検を通した後で、「買い替えとけばよかった!」となるかもしれません。

車検間近でも、思っているよりも高い査定が付くことも結構あります。

ですので、車検を受ける前に、少しでも買い替えが頭によぎったら、愛車の最新の査定相場を調べておきましょう。

車検を受けるかどうかは、この金額を見てから判断すべきです。

でも、車の査定相場はネットや雑誌で調べても「最新の相場」は載っていません。

相場は毎日行われている中古車オークションの売買価格に連動して、毎日変動しているからです。

あるのは過去のデータで、参考にもなりません。

では、どうすれば調べることができるのか?

こちらのサイトを使えば簡単な入力後、すぐに愛車の最新の査定相場がわかります。

古い車でも高く売れる!入力はカンタン32秒

同時に、複数の買い取り専門店に見積もりを依頼できますので、最高額で買ってくれるお店と金額もわかります。

もちろん無料で使えますので、一度試してみてはいかがでしょうか。

「車検に出すかどうか?」の判断基準にもなりますよ。