新車で乗用車を購入した場合には、初回の車検は3年目、それ以降は2年ごとに車検を受ける必要があります。
「10年経つと1年車検で、毎年車検を受けることになる」という話も、昔聞いた記憶があります。
また、「税金も古い車は高くなる」とも言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?
今回は10年目の車検についてのお話です。
この記事でわかること
10年落ちの車は1年車検って本当なの?廃止されたの?
2018年10月現在の法律では、乗用車(普通車・軽自動車)の車検有効期間は、新車購入時からは3年、それ以降は2年となっています。
実は昔は、「10年以上の車は1年車検」ということがありました。
平成7年7月から、車齢が11年を超えた自家用乗用自動車の検査有効期間が1年から2年に延長され、1年車検は廃止されました。
引用:内閣府ホームページ
ただし、今でも下記の営業用の車の車検は1年となっています。
・タクシー
・バス
人を乗せることを仕事とする車や、荷物を載せて長距離を走る車は、やはり1年ごとに検査をしましょう、ということですね。
10年目の車検、税金はどうなの?
平成26年に施行された自動車税の「グリーン化特例」。
環境に優しいクルマの税金を安くする一方、13年を超える古い車は環境への負担が大きい、ということで税金が高くなるというものです。
新車での最初の登録から13年以上が経過した車の自動車税と重量税が重課されています。
そして、平成28年4月からさらに増税が行われました。
車検にかかる費用①自動車重量税
自動車重量税は、新車の購入時や車検の時にかかる税金です。車の重量によって課税額が変わってきます。
この自動車重量税は13年以上経過すると割増になります。
車両重量 | 通常 | 13年経過 | 18年経過 |
軽自動車 | 6,600 | 7,600 | 8,800 |
~500kg以下 | 8,200 | 10,000 | 12,600 |
~1,000kg以下 | 16,400 | 20,000 | 25,200 |
~1,500kg以下 | 24,600 | 30,000 | 37,800 |
~2,000kg以下 | 32,800 | 40,000 | 50,400 |
~2,500kg以下 | 41,000 | 50,000 | 63,000 |
~3,000kg以下 | 49,200 | 60,000 | 75,600 |
車検にかかる費用②自賠責保険
自賠責保険は自動車を公道で運転する際に必須である「自動車保険」です。
自賠責保険(共済)は、交通事故による被害者を救済するため、加害者が負うべき経済的な負担を補てんすることにより、基本的な対人賠償を確保することを目的としており、原動機付自転車(原付)を含むすべての自動車に加入が義務付けられています。
なお、無保険車による事故、ひき逃げ事故の被害者に対しては、政府保障事業によって、救済が図られています。
自賠責保険料の値下げについて
自賠責保険料は、基準となる料率が適正かどうか毎年審議されており、1月下旬にその年の4月1日以降の料率が決定されます。
前回の基準料率改定時より、交通事故の減少等によって想定以上の黒字になっているため、令和2年4月1日より自賠責保険料は平均で16.4%の引き下げられ、値下げは2017年4月の保険料改定以来の3年ぶりとなりました。
2020年4月1日以降の自賠責保険の保険料は、普通乗用車で4,180円下がって21,550円、軽自動車で3,930円下がって21,140円になります。(沖縄・離島を除く、24か月契約の場合)
10年目の車検費用って、どうなの?
10年目ということは、新車登録から4回の車検を経て、翌年は5回目の車検という年です。
この年式になると、交換部品も多くなってくるので、車検にかかる費用としても、割高になってきます。
交換が必要となる可能性がある部品は、これまで過去のメンテナンス状況にもよるでしょうが、
エンジンオイルやATFなどのオイル類、ブレーキ周り(ブレーキフルードやブレーキパット)、ベルト類など多岐にわたります。
特にタイミングベルトを使用している車は、10年目はちょうど交換時期に当たりますが、工賃を入れると5万円以上かかってきます。
またタイヤ交換やバッテリー交換も同時に、となると一気に車検費用は跳ね上がります。
車検費用が20万!
と言う事も起こりうるわけです。
「そろそろ、寿命かな?」という事も考えたりしてしまいますが、最近の車は性能が良く、一昔前に言われていた「車の寿命は10年、10万キロ」なんてことはありません。
10年落ちの車でも、メンテナンスさえ普通にしていれば、まだまだ現役で走ることは可能です。
ただ、10年も経つと、車検をディラーに持ち込むと「そろそろ買い替えませんか?ガソリン代も随分下がりますよ。」と言われますよね。
メーカーやディーラーは、新車を売ってナンボですから。
そして10年も乗っていると、「そろそろ飽きてきた」ころでもあると思います。
この飽きてきた、という事は結構車を買い替える大きな理由なのです。
そうなれば、「車検を通すか買い替えるか?」ということも頭をよぎりますよね。
車検を通す前に調べてみよう
車検は、やはり結構な出費です。10年以上経って、車検の回数が増えるとなおさらです。
車検は、車の買い替えのタイミングとして一番多い節目です。
車検を通した後で、「買い替えておけばよかった!」となるかもしれません。
10年落ちの車だから、「査定はつかないだろう」と、決めつけるのは勿体ないです。
年式の古い車は、ディーラーでは下取り査定がつかないことも多いですが、車買取専門店では結構な金額が付くことも少なくありません。
海外に輸出のルートを持っている業者は、積極的に年式の古い車でも買い取ります。
日本車は海外では人気の信頼できるブランドなので、年式の古い車でも走行距離が多い車でも、バンバン売れるのです。
ですので車検を受ける前に、少しでも買い替えが頭によぎったら、愛車の最新の査定相場を調べておきましょう。
車検を受けるかどうかは、この金額を見てから判断すべきです。
でも、車の査定相場は毎日変動しているので、ネットや雑誌で調べても載っていません。あるのは過去のデータで、参考にもなりません。
こちらのサイトを使えば、簡単な入力後、すぐに愛車の最新の査定相場がわかります。
同時に、複数の買い取り専門店に見積もりを依頼できますので、最高額で買ってくれるお店と金額もわかります。
もちろん無料で使えますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
10年落ちの車の車検、どこで受けるか迷ったら
10年落ちの車をディーラーに持ち込むと、「そろそろ買い替えて下さいよ~」と必ず言われます。
ディーラー車検は高いし、どこか良い車検業者はいないかな?といろいろ探されることでしょう。
車検業者を探すときは何を基準に探しますか?
金額?サービス?
どちらも当然重要ですよね。
でも初めての業者だと、「実際どんな車検をして金額はどうなのか?」ということが不安になります。
こちらのサイトですと、実際のユーザーの口コミや作業実績が見れます。
ここで気になるお店に、概算金額を問い合わせてみることをお勧めします。
そうすることで、事前に車検にかかる費用の概算を知ることができます。
ネットで無料で使えますので、一度試してみてください。
口コミを見れるのは安心できますし、車検業者探しの大きな判断基準になりますよ。
まとめ
10年乗った愛車を車検に通すか、買い替えるかに迷ったら。