車検とは、いったいどんな項目を検査するのでしょうか?業者に任せる場合は、見ることがありませんので知らない方も多いことでしょう。
具体的な検査項目を知っていると、事前の点検・整備も万全に行えます。
一方、ユーザー車検の場合は自分で持ち込むので、知っておくべき項目ですよね。
今回は「車検の検査項目・チェック項目」についてのお話です。
↑国土交通省のホームページに移動します
この記事でわかること
車検の検査項目
では、具体的な車検の検査項目について、みてゆきたいと思います。
同一性の確認
まず、最初に行われるのが「同一性の確認」です。
車検証(自動車検査証)に記載されている内容と、車両が同じ車台番号・原動機型式(エンジンの型式)か、を確認します。
同時に、提出した書類と相違がないかも確認されます。
電気系統の確認
ウインカーやヘッドライト、スモールライト、ホーン、ブレーキライト、バックライト、ハザードランプを点灯・点滅させ確認を行います。
当然実際にブレーキを踏んだり、ウインカーを動作させて確認します。
外観検査
外見検査は、先の電気系統の確認以外には、ワイパーの状態と作動確認、ウォッシャー液の噴射なども検査されます。
ウィンドウガラスの状態(ヒビ割れがないか)、そしてタイヤやホイール等のチェックも行います。
タイヤのナット・ボルトを軽く叩いて締め付け具合もチェックします。
また、発煙筒の有効期間やシートベルト警告灯の確認も行います。
サイドスリップ検査
サイドスリップ検査と呼ばれる、タイヤが横滑りしないかをチェックします。
実際にはハンドルを切らずに、白線に沿ってまっすぐゆっくり直進するだけです。検査機が機械的に測定します。
スピードメータ検査
スピードメータ検査は、ローラーの付いた台にクルマを乗せて指定された速度(大抵は40km)までアクセルを踏みます。そこでパッシングをして検査官に既定の速度に達したことを知らせます。
タイヤを車外のものに交換して、極端なサイズ違のタイヤをはいている場合は、ここで×がつく可能性があります。
ブレーキ検査
ブレーキの検査は、テスターの上で電光表示の指示に従い、ブレーキを踏んで測定されます。サイドブレーキの確認も行います。
ヘッドライト検査
こちらも検査マシンが自動的に判定を行います。電光表示の指示に従い、ヘッドライトを点灯させます。
ヘッドライトの光量と光軸の測定を行うのです。
ちなみに、平成27年9月1日からヘッドライトの検査基準が変わりました。
多いな変更点は、基準として測定するのが「ハイビーム」から「ロービーム」に切り替わったということです。
排気ガスの検査
排出ガス検査マシンから伸びている棒をを自動車のマフラーの出口に差し込み、排気ガスの濃度をチェックします。
ディーゼル車の場合は、ディーゼル車専用の排気ガス検査があります。
下回り検査
下廻り検査では、中央が空洞になっている検査台の上に車を乗せ、車体の下から検査官がオイル漏れはないか、ハンマーで各部を叩いてボルトに緩みはないか、マフラーに穴が開いていないか、ダストブーツの損傷具合などを確認します。
出典:国土交通省
また、車体を機械で揺らして足廻りのガタの確認も行います。
出典:国土交通省
以上が車検ラインの流れです。これが終わると、自動車検査票に印字を行い、検査コース出口の総合判定ボックスに書類一式を提出します。
問題がなければ、満期が2年後になった新しい車検証と、フロントガラスに貼る「検査標章(ステッカー)」を受け取れます。
もしも、問題があった場合には自動車検査票に問題箇所の内容が記入されます。
問題箇所の是正が可能であれば是正を行い、再度受検を受けることができます。
1回の検査申請による検査コースへの入場回数は3回までと制限されています。
問題が無ければ、ここまで20分弱で完了します。
車検を通す前に調べてみよう
車検は、やはり結構な出費ですよね。年式が経って、車検の回数が増えてくるとなおさらです。
車検は「車の買い替えのタイミング」として一番多い節目です。
車検を通した後で、「買い替えとけばよかった!」となるかもしれません。
車検間近でも、思っているよりも高い査定が付くことも結構あります。
ですので、車検を受ける前に、少しでも買い替えが頭によぎったら、愛車の最新の査定相場を調べておきましょう。
車検を受けるかどうかは、この金額を見てから判断すべきです。
でも、車の査定相場はネットや雑誌で調べても「最新の相場」は載っていません。
相場は毎日行われている中古車オークションの売買価格に連動して、毎日変動しているからです。
あるのは過去のデータで、参考にもなりません。
では、どうすれば調べることができるのか?
こちらのサイトを使えば簡単な入力後、すぐに愛車の最新の査定相場がわかります。
同時に、複数の買い取り専門店に見積もりを依頼できますので、最高額で買ってくれるお店と金額もわかります。
もちろん無料で使えますので、一度試してみてはいかがでしょうか。
「車検に出すかどうか?」の判断基準にもなりますよ。