発炎筒は、車に常備されているものです。
実際に使ったことのある方は少ないでしょうが、教習所でも使い方は習ったはずです。
実は発炎筒には「使用期限」があります。車検の際には、どこまで検査されるのでしょうか。
今回は「発炎筒」についてのお話です。
そもそも発炎筒とは?
「はつえんとう」というと、世の中には「発炎筒」と「発煙筒」の二つがあります。
発炎筒は炎で伝えるもので、発煙筒は煙で伝えるものです。
車に常備しておくべきは、「発炎筒」です。
発炎筒は正式名称を「自動車用緊急保安炎筒」といいます。JIS (日本工業規格)により性能が厳しく決められています。
また車に常備するよう、道路運送車両法の保安基準第43条の二で定められています。
(非常信号用具)
自動車には、非常時に灯光を発することにより他の交通に警告することができ、かつ、安全な運行を妨げないものとして、灯光の色、明るさ、備付け場所等に関し告示で定める基準に適合する非常信号用具を備えなければならない。ただし、二輪自動車、側車付二輪自動車、大型特殊自動車、小型特殊自動車及び被牽引自動車にあつ けんては、この限りでない。
車のトラブルなどで、車両を路肩に止めることは危険が伴います。高速道路などではなおさらです。
後続車にいち早く知らせるために発炎筒は必須アイテムであるため、常備することが義務付けられてるのです。
発炎筒とあわせて、「三角表示板」も常備しておきましょう。
発炎筒には「有効期限」がある
発炎筒には4年という有効期限があります。
4年経過したら使えなくなる、ということではありませんが、それを目安に買い替えておくべきです。
いざ使おうと思ったら点火しない!なんてことになったら大変ですから。
新車で購入した場合は、ディーラーなどは2回目の車検で何も言わずに交換してきます。
金額は1000円~2000円といったところです。
通販でしたら600円位で購入できます。
有効期限が切れた発炎筒では車検に通らない!?
では、車検の際に有効期限が切れた発炎筒では車検に合格しないのでしょうか?
車検の検査項目自体に発炎筒に関するものはありませんが、備えているか否かの確認は行います。
ですので、常備していないと車検に通らない、ということになります。
有効期限切れで車検に通らなかった、という話はあまり聞いたことはありません。
ただし、明らかに使えなさそう(水に濡れているなど)の場合はNGになる可能性はあります。
車検の合否のためだけではなく、安全面からも期限切れのものは買い替えるようにしましょう。
【発炎筒の使い方】